機種の概要
- 型式名: Pうまい棒2おかわりちょちょちょうだ~いV3
- タイプ: 役物機(権利物)。通常時は役モノ(回転体)を突破してV入賞で大当りとなる二種タイプです。
- メーカー: アムテックス(平和グループ)
- 導入開始日: 2025年3月17日(月)
- 全国の設置台数: 約3,000台(販売予定台数)。と予想されています。
本機は2021年登場の『Pうまい棒』の後継機で、基本的なゲームフローは前作を踏襲しています。通常時は役モノを突破して回転体に玉が入ると液晶抽選が発生し、図柄が揃えば「超うまいBONUS」として約4,500個の出玉を獲得できます。初当り後は必ず「おまけチャンス」と呼ばれる残保留でのチャンスタイムに突入します。
おまけチャンス中は約1/2.2の高確率で大当り抽選が行われ、最大4回の抽選機会があります。本機最大の特徴は、新搭載の「おかわりシステム」で、おまけチャンス中に大当りすると約15%の確率で残り回数が再び4回にリセット(=おかわり発動)される点です。このおかわりシステムにより、一撃で10,500個を超える大量出玉獲得も可能となっています。初当り時の大量出玉と、おまけチャンス中のおかわり発動による上乗せ性能が注目ポイントで、前作以上に“うまさ”が増したゲーム性が魅力です。
※以下は、独自調査による内容です。
大当たり確率
- 通常時: 1/38.4(役モノ抽選を経たトータル確率)
- おまけチャンス中(残保留): 約1/2.2(※小当り確率1/2.6とC時短1/17.0の合算値)
- 上位ラッシュ: 本機に明確な上位ラッシュはありませんが、おまけチャンス中の大当りの約15%で発動する「おかわりシステム」により残保留回数がリセットされます。
ゲームフロー
通常時は盤面中央の役モノに玉が入り、回転体の穴(V入賞口)に入賞すれば図柄が揃って大当りとなります。初当り時は「超うまいBONUS」として10R×3回分の大当りが約束され、合計約4,500発を獲得します。
大当り消化後は電サポなし残保留4個での「おまけチャンス」に移行します。おまけチャンスでは残保留4個の間、約1/2.2の確率で大当り抽選が行われます。この間に大当りを引ければ都度1,500発(うまいBONUS)を獲得し、残保留が減る(継続)か、もしくは約15%の抽選でおかわりシステムが発動します。
おかわりシステム発動時はその大当り後に残保留が再度4個にリセットされ、おまけチャンスが実質的に継続します(上乗せ)。おかわり発動時の大当りは出玉振り分けに応じて1,500発~4,500発を獲得しつつ(前述)、再び残保留4個で約1/2.2の抽選に挑む形となります。
おまけチャンス中に大当りを引けなかった場合(4個消化スルー)はそこで終了となります。
大当り後は常におまけチャンスに突入するため、本機は時短や確変の概念ではなく、大当りと残保留抽選を交互に繰り返すゲームフローです。
連チャン継続率は一概に算出しづらいものの、おまけチャンス4回中に1度でも当たる確率は約91%と高く(残保留4個で約1/2.2)、さらにおかわり発動が絡めば継続は実質無限に伸びる可能性があります(※リミッター到達時を除く)。出玉面では初当りで必ず4,500発を得られる安心感と、おまけチャンス連荘による大量出玉の期待感が両立したゲーム性と言えます。
ボーダー情報
貸玉料金 | 回転数 |
---|---|
4.3円(23個) | 1.22回転 |
4.0円(25個) | 1.31回転 |
3.5円(28個) | 1.37回転 |
3.3円(30個) | 1.40回転 |
3.0円(33個) | 1.45回転 |
2.5円(40個) | 1.56回転 |
1.0円(100個) | 1.05回転 |
通常時の大当たり確率が1/38と非常に高いため、他のミドル機種等と比べるとボーダー回転数は極端に低くなっています(1kあたり20回転前後が目安)。上記はあくまで理論値であり、実際のホールでは釘調整や打ち方によって回転率が前後します。
大当たり出玉
本機の大当たりはすべて10ラウンド(10R×1セットあたり最大約1,500発)で構成されています。初当り時は3セット分の大当りが約束され計約4,500発の払い出し、以降はおまけチャンス中の当たり1回につき約1,500発を獲得します(※V入賞時に限る)。おかわりシステム発動時の大当りでは、一度に2セット(約3,000発)もしくは3セット(約4,500発)分の出玉を得られる振り分けとなっています。ラウンド中の実射値は表記出玉の約93%程度とされ、1回の10Rあたり実質約1,400発前後の獲得になる見込みです。大当たり出玉のパターンをまとめると以下の通りです。
- 超うまいBONUS(初当り時): 約4,500発(10R×3回分)
- PREMIUMうまいBONUS(おかわり発動時): 約1,500発~4,500発(10R×1~4回分)
- うまいBONUS(通常時およびおまけチャンス中): 約1,500発(10R×1回分)
平均連チャン数
初当りから終了までに獲得できる平均連チャン数は約5連チャン程度と推測されます。初当り時に3連相当(4500発)を獲得した後、おまけチャンス中に平均で約2回程度の当たりを上乗せする計算です。
実戦値では初当り1回あたりの平均大当たり回数(10Rの総数)は約5.2回分とのデータもあり、初当り(3回)+追加2回強という内訳になります。
おまけチャンス中の継続率が高いため、運が良ければ10連以上続くことも十分ありえますが、おかわり発動が絡まない場合は4~5連程度で一旦終了するケースが多いでしょう。 おまけチャンス平均連チャン数:約2連(初当り後の残保留4個内での平均大当り回数)トータル平均連チャン数:約5連(初当り分含む総計)
初当り1回あたりの期待出玉
初当り(超うまいBONUS獲得+その後の連チャン終了)1サイクルあたりの平均出玉は約7,300玉と試算されています。 実質的な平均連チャン5連×1回あたり平均出玉約1,400玉=7,000玉程度という概算になりますが、おかわりシステム発動による上乗せ分を加味すると若干上振れし、最終的な期待出玉は7,000玉台前半となります。 払い出しベースでは約7,860個、差玉ベースで約7,330個との解析値が出ており、これは現行機種の中でもトップクラスの初当り出玉性能です。
ハマり確率
大当たり確率1/38.4の抽選に当選せずにハマる(連続で外れる)確率は以下の通りです。50回転以降は急激に低下し、200回転ハマりする可能性は0.5%程度、300回転を超える確率は実質0%に近い非常に稀なケースとなります。
回転数 | ハマり確率 |
---|---|
50回転以上 | 26.7% |
100回転以上 | 7.1% |
150回転以上 | 1.9% |
200回転以上 | 0.5% |
250回転以上 | 2% |
300回転以上 | 1% |
350回転以上 | 0.1% (※概算) |
400回転以上 | 0.0% (ほぼ皆無) |
450回転以上 | 0.0% (極稀) |
500回転以上 | 0.0% (極稀) |
※上記は独立試行による理論値です(ハマり確率=(1-1/38.4)^n で算出、nは回転数)。本機は大当たり確率が高いため、深いハマりは滅多に起こりませんが、まれに試行回数が嵩むと数百回転当たり無しとなる可能性もゼロではありません。
まとめ
『Pうまい棒2』は、初代のゲーム性を受け継ぎつつ出玉性能を大幅に強化した役物系パチンコです。約1/38という驚異的な初当り確率ながら、一度当てれば4500発+αの出玉が獲得でき、その後もおまけチャンスで高継続の連チャンが狙えます。特に新搭載のおかわりシステムによって、おまけチャンス中の15%で残保留が再セットされるため、運次第では一撃万発オーバーの夢も現実的になりました。全国導入台数も比較的多く、前作ファンのみならず一撃性能を求める遊技者から注目を集めています。役モノ抽選のドキドキ感と、大量出玉獲得時の爽快感を味わえるのが本機の最大の魅力と言えるでしょう。